ぺんぎんの営巣地

ほとんど個人的な日記だよ。毎日こうしん。

20220524

映画ドラえもん のび太と緑の巨人伝』を観た。
身内の評判が随分と好ましくなかったのでどんなものかということで……。

結論としては単純にクオリティが低いみたいな感じではなく、ただやりたかったことが上手くできずに頓挫してしまった作品……という印象だった。

緑の星へ行くまでのカットはどれもこれも構図や光の使い方が印象的で、正直「これは普通に名作なのでは?」と思ってしまうくらい。
「真夏の一日を切り取った」感じの流れも郷愁を誘ってとても良い。

それが緑の星についたあたりから露骨に予算や工数が足りなかったんだろうなあという感じのCGが目立ち始めたり、街並みや群衆の描写もちょっと平凡な感じになってきて急に違和感が生じてくる。
というかこのあたりはジブリ映画みたいな表現がしたかったんだろうなあ。

そして一番の問題は、「こういう考えは駄目」というのは提示できても「だからこうするべきだ」というメッセージを提示できなかった、というか制作サイドで考えつくことが結局できなかったために作品の意義が途中で空中分解してしまっていることなんだろうな……。
それをどうにか誤魔化すために、中盤以降はすべてのキャラクターが実質的には観客を意識して語り出す演劇っぽい構成にして、振る舞いのかっこよさで押し通そうとしている感じ。

これもうストーリー展開も何も無しで良いから、前半のような描写だけを延々と続ける作品を観てみたいなあ。