ぺんぎんの営巣地

ほとんど個人的な日記だよ。毎日こうしん。

20220313

パルプ・フィクション』を観た。

こんな時系列含めて飛び飛びのシーンから (勿論考えつくされた構成なのだろうけれど) 物凄く効果的にキャラクターへの愛着をおぼえてしまうの、驚きだ。
ブッチのシーンとジュールスのシーンなんて言ってしまえば別の話なのになんでこんなにまとまりがあるように感じるんだろう。

同じシーンが別の角度から描かれるのも当時としては斬新な演出だったと聞くし、何ならラストシーンの途中で「あ、このシーンだったのか」と気づかせる形は今見ても「うわー!」って言ってしまう。

タランティーノ作品、作品内の倫理にそぐわないキャラクターに対して暴力を忌避しないところが痛快だと思うのだけれど、このラストシーンはもう暴力とかを超えた力の差で圧倒する (せいで結果的にはあたかも理性的に映る) のがすごく良いのよね。
これまでの修羅場を掻い潜ったジュールスたちにそんな小悪党の行いが通用するはずがないじゃん……という感じ。
勘違いした輩を徹底的に懲らしめる爽快感……と表現するとまあ褒められたものでもないのだけれど滅茶苦茶気持ちよく感じてしまうところは否定のしようがない。