やっぱりリードで一喜一憂したくないので、自分に合う樹脂リードを探す旅に出るか……。
読んだ。著者によるデジタルゲーム研究関連の論文12本を改稿してまとめた本。
1冊の本としても読める体裁になっているけれど、デジタルゲーム研究のあらゆるトピックについて網羅的・体系的に学べることを目指した本ではなさそう。
要は大学の教科書みたいな感じではない。それっぽいタイトルだけれど。
あとがきにも書かれている通りゲームについて語るのってめちゃくちゃ楽しいのだけれど、その際に「誰かが一度考えた道筋」を知っておくことはより実のある話をするためのガイドになるし、ひとによってはそこから先の地平を切り拓くこともできるかもしれない (もちろんそのためには最新の知見を追う必要があるだろうし、必ずしもこの本からそこへ直接の橋渡しがあるわけではないけれど)。
あとそれはそれとして、「こんな事わざわざ書かなくても皆知ってるでしょ？」みたいに思ってしまうようなことでもちゃんと纏めておかないと世代交代とともに情報は喪われてしまうんだよってことを最近強く思うので昔のゲームのことを纏めてくれることそれ自体がありがたいのよね。
デジタルゲームって比較的歴史が浅いから「そもそもみんな直接経験して知ってるでしょ」みたいに考えちゃいがちだけれど今の20歳ってゲームキューブ発売時にまだ産まれてないわけで……。
