ぺんぎんの営巣地

ほとんど個人的な日記だよ。毎日こうしん。

20230310

『地図と拳』、めちゃくちゃ骨太な小説だった。
時代を超えて業が受け継がれるサーガのような作品、大好き。

やがて潰えると分かっている理想に向かう話なのだけれど、織り交ぜられた虚構や、意図の見えない細川の暗躍によって「もしかしたら何か見せてくれるのでは……?」と常に思わせられ、とにかく引き込まれる。
実際、物語的にも象徴的にもとても綺麗な形に着地するのでとても良い読了感。

あと参考文献を眺めているだけでも楽しくなる。