ぺんぎんの営巣地

ほとんど個人的な日記だよ。毎日こうしん。

20220814

『世界史の考え方 シリーズ歴史総合を学ぶ1』読んだ。

新たに創設された「歴史総合」科目の理念がどういったもので、どんな役割が期待されているのか……ということが分かる本。
考え方のパラダイムを変えるためには教育を変えるのが一番現実的であるように常々思うけれど、歴史総合の創設はまさにその良い機会なのでとにかくこれが形骸化してしまわないようにしたいという切迫した思いが伝わってくる。

本当はこういう理念を始めにインストールした上で歴史総合を学ぶのが理想なのだろうけれど、なかなか難しいよなあ……。

・近代史を、国家を主体としたパワーゲームの歴史として見るだけで良いのか? (その中に埋もれている個々の人々への視点は?)
・共存できないと思われる人々を「私たち」から排除しようとする人間観……そのありようまで掘り下げて帝国主義ファシズムの歴史を考察することによって、歴史総合で学ぶことが現代社会の問題群に繋がってくるということ