『その丘が黄金ならば』めちゃくちゃ善かった。
行き場のない疎外感のなかでも、かつて失ったものや埋葬したものが自分を成り立たせてくれるという悲壮にも満ちた安堵が読み手に希望を与えてくれるこの感じ。
自分の居場所って過去だけなのではといつも思ってしまうのでとても救われる感じがある。
そういえば日本人には五行 (金生水とか) が連想されるけれど、欧米の読者だとどうなんだろうね。
あと「ジャッカルの時刻」って十二時辰の戌なのかなと思ってたけれど、それなら「ヘビの時刻」って巳 = 完全に朝じゃないのかしら。