ぺんぎんの営巣地

ほとんど個人的な日記だよ。毎日こうしん。

20210613

先月図書館で予約を入れた『歌え、葬られぬ者たちよ、歌え』がまだ借りられる気配も無いので『ビラヴド』を再読していた。

「本は再読することしかできない」とはよく言ったもので、1周目の読みが概ね2周目以降のための土台作りとなる本は割とある。
焦点も時間軸もシャッフルされたうえで、凄惨な過去を苦しみながらも段階的に告白していく本作はまさにそんな小説という感じ。

正直意味を汲み取れていない仄めかしも多々あるのだけれど、おそらく読むために理解しなければならない背景があるのだろうしそうやって格闘できる懐の深さもまた名作の要素なんだろうなあ。